Kyle

ラストナイト・イン・ソーホーのKyleのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ビジュアル的に絶対自分が好きそうな感じなのに、何故かずっと観るのを躊躇してしまっていた。配信終了間近なのに気づいてやっと鑑賞。結果、ものすごく良かった!!!

もうなんか、一番最初の新聞紙のドレス(パターンの状態なのかな?)を纏ったエリーがくるくる踊ってごっこ遊びをしている所から最高過ぎた。新聞紙でつくったドレスでお姫様ごっことかしたよね、とか自分の全幼女の血が沸いた。エリーとサンディが可愛い過ぎた…好き…😌💓。

タイムリープする瞬間がめちゃ自然で、疾走感あるまま60'sの華やかなロンドンの街に飛び込む感じがすごい盛り上がる。その勢いのままサンディとジャックが出会ってデートまでする所も、よくある感じではあるけどやっぱり大好きな流れで最高だった。エリーがサンディに惹かれながら自信を取り戻したり、それまでになかったような仕草を見せる所も可愛くて素敵だった。

でも、この作品が重きを置いてる所がそういう華やかさより、その裏側にある闇深い部分であるところも分かりやすくて、観ていてしんどいけど好感を持てた。
エリーがタクシーに乗っているシーンは、多くの女性が経験しているであろう「犯罪とまでは言わないが最高に嫌悪感を感じる言動」がリアルに描かれていたし、そのちょっと先にはサンディが蝕まれていった売春やショービジネスの極悪非道な世界がある。「全てお前が望んだことだ」と信じ込まされ、サンディは何度も殺された。

女性が日常的に警戒しないといけないほど、そういう人や世界があることに腹立たしさを感じる。でも、対立する事なく少しずつ変化していくしかない、その過程に今の自分がいる、ということも改めて感じた。
Kyle

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