ノットステア

007/ユア・アイズ・オンリーのノットステアのレビュー・感想・評価

3.4
イアン・フレミング・007シリーズ第1短編集『007/薔薇と拳銃』収録作の『読後焼却すべし - For Your Eyes Only』と『危険 – Risico』を原作とした映画。


○感想
セント・ジョージ号の乗組員が黒色のコマンドセーターを着ていてかっこよかった。『ノー・タイム・トゥー・ダイ』のボンド衣装と関連はないと思うけど。あるっちゃあるか。でも、『ユア・アイズ・オンリー』の乗組員が着てたからということでは無いな。

キャロル・ブーケ演じるメリナ・ハブロック。ボンドガールの中で一番好みだな。評価基準がビジュアルのみであんまり良くないかもしれないけど。
ボンド(ロジャー・ムーア)とボンドガール(キャロル・ブーケ)の歳の差は30歳。

オープニングでのブロフェルドあっけなさすぎ。そんな情けない死に方しないで〜。ショーン・コネリー版で殺しても殺しても出てきたブロフェルドはどこに行ったん???


○登場人物(キャスト)
・ジェームズ・ボンド / 007(ロジャー・ムーア)
・メリナ・ハブロック(キャロル・ブーケ)
・ビビ・ダール(リン=ホリー・ジョンソン)
・コロンボ(トポル)
・アリスト・クリスタトス (ジュリアン・グローヴァー)
・ブリンク(ジル・ベネット)
・エミール・ロック(マイケル・ゴダード)
・ゴンザレス(ステファン・カリパー)
・リスル伯爵夫人(カサンドラ・ハリス)
・Q (デスモンド・リュウェリン)
・ゴゴール将軍(ウォルター・ゴテル)




○小説『007/薔薇と拳銃』は2020年3月に読んだけど、結構忘れてしまっている。ちょうど映画を観るときに小説も読んだ。『読後焼却すべし - For Your Eyes Only』の感想は書いてなかったのであまり印象的なところがなかったのかもしれない。
『危険』に関しては、「1人でアレクサンドラのような女性向けのカクテル(を飲んでる男)を目印に落ち合う。スパイらしくなくていい。」ということをメモに書いていた。当時バーに行ったときは、まずマティーニを飲み、最後はグラスホッパーとかアレクサンドラとか呑んでたからなー。コロナ落ち着いたらまたバーに行きたいな。
小説『薔薇と拳銃』の解説で石上三登志さんが書いている「マゾヒストに愛をこめて──私のフレミング伝」がおもしろかった。以下引用。

目には目を、暴力には暴力をの『ハードボイルド』はほとんど喧嘩のレベルで本質的には何も解決せず。エスカレートして戦争にまで発展したら恐ろしい。しかし、ボンドのヒーロー像は徹底的に耐えぬける……指の一本ぐらい折れたって大丈夫という、そんなキャラクター。
例∶『死ぬのは奴らだ』『ムーンレイカー』『ダイヤモンドは永遠に』『ドクター・ノオ』『カジノ・ロワイヤル』