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ナイル殺人事件のreifのレビュー・感想・評価

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)
4.8
二日連続で能動的に映画を観ましたよ。というかどんだけ待ったかケネス・ブラナーのポアロを。オリエント急行が 2017-12 でしたのよ。すぐ続編やる言うたやん…涙。もう一日一回上映になっていた、危ないとこだ。映画館で観られてよかった。極上の時間です。「俺は映画ってこうだと思うんだよ」とケネス・ブラナーの声が聞こえた。そーなんですよ。豪奢であってほしいし、そんなに「息も切らせぬ」を求めてないです。楽しみたい。娯楽だもの。

動物たちの CG 感の強さだけ安っぽいでしたが西部戦線で始まるの禁じ手では。良いに決まっている。あーもう勝利です負けました参りました、と身をまかせる鑑賞。ナイトクラブのダンス、エロすぎ。いい女優さんだわー、若いのに。ガル・ガドットを演技で凌駕してたよね。こういう人をここに据える監督眼の確かさよ。アミハマはまた「色男」やってますけどそんなにいい男か?怒。ちょっとプクプクしたブークの方が光り輝いてるでしょう。
ポアロが小柄に見えるのが謎。ケネス・ブラナーは「美丈夫」の印象があるんだけどな。あんな短い一人語りで泣かせる圧倒的演技力、さすがです。愛するには立派すぎる、ただ「貴方は偉大です」と称える。『ベルファスト』(アカデミー脚本賞おめでとうございます)観るから待ってて。

流麗なカメラワークも疲れない程度に抑制されて(ドローンは過剰かな)、センスのよい監督である。前日のカンバーバッチのセルフ・プロデュースと格が違う。カンバーバッチの「やりたいこと」はこちらに透けてしまう。ケネス・ブラナーは自分さえも「手駒」なのね。かっこええわ
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