むっしゅたいやき

ニノチカのむっしゅたいやきのレビュー・感想・評価

ニノチカ(1939年製作の映画)
3.8
渡米後のエルンスト・ルヴィッチ監督作。
当初『笑わない女優』と言われたグレタ・ガルボが、作中で大笑いしたことでセンセーションを起こした作品。
ソ連の合理主義、実存主義、警察国家を風刺した映画であるが、同時に資本主義の虚飾や浮薄さ、個人主義の影をも表出させた作品である。

作品自体はロマンティックコメディであり、省察は野暮である為これを行わない。
作品の流れに身を委ね、笑い愁い、戸惑い肯うが吉である。
個人的にはシャンパンでの銃殺と、それに続くラジオの説明がツボであった。
ワインでも愉しみながら、構えず観たい作品である。
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