花とみつばち

華麗なるギャツビーの花とみつばちのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)
4.5
【 金持ち娘は貧しい人と結婚しないものよ 】
この台詞がすべてを物語る悲劇的なストーリー。
野心に満ちたギャツビーを演じるロバート・レッドフォード。ギャツビーに愛されるセレブなデイジーにミア・ファロー。このミア・ファローがなかなか凄かった。

毎夜パーティーを開いてもやって来てはくれないデイジーの為、友人で隣人ニックの家で待つギャツビー。銀の食器と白い薔薇でもてなして…。
だが、どれだけギャツビーがデイジーを愛しても、愛人でいて欲しいデイジーと夫になりたがるギャツビー。
成り上がりが生粋のセレブに太刀打ち出来ない、当にそんなストーリー。他の登場人物が絡み単純に終わらない2人。

セレブリティな夫婦とは他にもうひとつ対照的なのが、ガソリンスタンドの夫婦。カレン・ブラックの軽薄な演技と真実を見つめる眼鏡の広告。

後半登場するギャツビーの父親。なんか切なく苦しい。始めから勝敗が決まっていたかの様な哀れさを誘う。そんな観る側がギャツビーを演じるロバート・レッドフォードに同情が集まる、そこが魅力の映画なのかもしれない。
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