叡福寺清子

100日間のシンプルライフの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

100日間のシンプルライフ(2018年製作の映画)
2.7
「開発したアプリが400万ユーロ(6億3600万円)で売れたぜ!キャッホー!!」のパーティーの席上で,所持品ゼロの我慢競争しようぜ,負けたら取り分の半分を社員に分けろなという賭けを宣言したパウルさんとトニーさん.二人は児童の時からの親友同士.スマホ依存で生活はだらしない開発者のパウルさんと,努力の人で開発以外の実務を担当するトニーさん.賭け活動の途中でトニーさんは謎の美女と知り合い,そういう関係に発展しますが・・・

粗筋を聴いての結末は,「モノってありがてぇぇ物質文明ばんざぁぁい」となるか,「人の幸せって溢れ返るモノで満たされるわけじゃないんだよね」のどちらかになると予想できますが本作は後者.しかも会社まるごと1400万ユーロ(22億)で買収されると決まるや,小さな集落で物々交換社会を築こう!とかって言う始末.さすがに共産主義にまで発展することはありませんできたが,モノに依存してきた人物ほどいざ大金を手にした途端モノを否定する傾向にある気がしてしょうがありません.ソースはないので,適当な事言いやがってとかって批判しないで下さいね.で,どっかで既視感あるなと思ったら,セレブが高齢化するにつれ,エコだのオーガニックとか言い出すアレを連想したんですわ.くっだらねぇ.そーゆーのって結局セレブの道楽でしかないって誰か言ってやったらどうなんですかしらね.

あとラストがちょっと意味わからんかったです.購買傾向を割り出して,消費に結びつけようとしてるって事なら,今更何言ってんの?で終わりませんか?