ちくわ

ミッドサマーのちくわのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
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同じ白人同士でここまでの異文化具合を描いた作品って自分が知らなすぎるだけ?でも珍しいんじゃなかろうか(『刑事ジョン・ブック』はあるけど)。
しかもスリラー。

これを観たスウェーデン人の感想が気になる。我々に置き換えたら日本では未だにハラキリが行われてる的な映画を見せられるのと同じ感覚なんだろか…笑

誰もそこに疑問をもたず当たり前として享受して生活してるのが外部の人間からすると奇怪で仕方がないんだけど、
それを問う我々はじゃあどうなのか、、、という疑問も湧き起こってくる。彼らが遂げる最後はそれを象徴してるんじゃないだろうか。

相互理解とまではいかないけど同じ人間として、各々異なった文化を受け継いできた者同士が対峙したらどうなるのか、どうすべきなのか、、。
いちばん先入観なく文化を受け入れて輪に入ってた主人公は生き残ったわけだけどまあ無知…素直であるが故に助かったとも言えるのか。怖いね…。それが女王の特権?

でも生命は輪廻するという考えの下、死=幸福とされているから
殺されないとは限らない。彼らにとってはむしろご褒美? もう何が何だか分からない。

詮索するだけじゃなく取り乱すだけでも餌食になるのは惨すぎる~。。



正直、試聴直後はもどかしさはあったけど公式サイトにある考察や評論を読むとそういうことか〜 となることは多かったし、謎は謎のままである方が想像が膨らむもんね、これはこれでいいんだろうなという見方で落ち着いてた。

あ、あとクリスチャン役の俳優(ジャック・レイナー)のインタビューで「性の儀式」を演じる上での、とある決意のエピソードがよかった。
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