このレビューはネタバレを含みます
お膳立てされたようなバッドトリップの下ごしらえの中、果敢に幻覚剤に挑む主人公たちw
嫌な予感的伏線の張り方がホラー映画っぽく分かりやすいのは、個人的に好きな演出
いるよね…「私は違う価値観・文化に対してオープンだから」とか口では言ってるくせに全然分かってない人(^_^;)
ダイバーシティとか言いつつ、1ミリも自分の領域からはみ出てない人w
別にわかろうとしなくていいし、自分の場所に留まってくれているのが正解なのですが…
主人公たちは愛せます。
マーク(いいキャラしてる)。バッド入りかけの必死さには笑いをこらえられない
ペレ。曇りひとつない笑顔(だから怪しい)も素晴らしい
クリスチャン。ラリってからのカエルみたいな顔がイイ味出し過ぎて何度も笑いそうになった
ジョシュ。最後まで助手。
ダニー。この生への渇望が鍵。
これでダニーだけ元の世界戻ってきたら"ダニー"ボイルの映画です。それの、帰ってこ(れ)ないパターンですね
アリアスター監督シビアです
野生の世界で、究極の共感を目の当たりにしてしまったダニーは抜け出せなくなります
最後の生贄でクリスチャンor地元の人を選ぶ場面、200%確信してました
こりゃクリスチャン捨てるだろうとw
もともとダニーは心の底からクリスチャンを信頼できてないんですよ
"家族"じゃないんです
それに対してクリスチャンはちゃんと向き合ってきたのかって言う話です
それなりの痛みも伴いますが、本当に信頼を築くには完全にシンクロしなきゃいけないのです
村の老人が崖から飛び降りたのに死にきれなかった時が象徴的で、みんなして悶え苦しむのです
セックスの快感を共有したり、燃えていく仲間と共に呻くシーンもありました
あれがこの村のルールであり、仕組みです
他人の喜びは100%で感じて増幅する。他人の痛みは100%で感じて分け合う
言葉の壁なんて悠に乗り越えられる
薄っぺらい世界に飽き飽きした人もダニーみたいに一歩踏み出してみては?
それなりの覚悟を持ってねd(゚ε゚*)
どんな覚悟?その答えがこの映画だと思うんです