Risa

ミッドサマーのRisaのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
2.5
パッケージ見て、サテリコンを見返したくなる気持ちをぐっと堪えて観ました。

残念なほどに新鮮さはありませんでした。
二度は観ませんね。
DVDで充分です。

駆け足にならないのは、この映画においては良かったと思います。
淡々と進むのはファミリーのテンポであり、ゲストや観客の為のものではありません。
それでいて、長さの割には長くは感じません。
眠い映画で散々寝てきた私です。
ファミリーに入りたくないし、主人公に共感も出来ないし、特に誰にも共感出来なくなっていくから退屈に思うだけ。
それをテンポで誤魔化さないまま進む印象です。

観て何気に思い出すのは『聖なる飼育』ネオカルトヒッピー系。
哲学を語り、ハッパを吸うヒッピーのような精神の男たちは少女にお清めを、そしてその少女は男たちが入った小さな小屋に火をつけてお清めを。的なものだったかな。

完璧なルールの中ではある意味生きることも死ぬことも、きっと幸せでしょう。
壊れてしまってますが、彼女に穏やかな笑顔が戻ったことは嬉しいです。

ミートパイを食べるシーンで、ふとサテリコンを思い出します。
サテリコンで、お爺さんの生肉を食べるシーンがあったので。

ビジュアルにおいても残念。
なんて今更感、安く仕上げた感。
とっても残念です。

最初のお爺さんとお婆さんの乾杯から崖のシーンまでがピークでした。
その間の役者の雰囲気、祝福感や、無感覚的なファミリー達の狂気を感じ、お爺さんやお婆さんの雰囲気、カメラの俯瞰的距離感等、良かったかな、と思います。
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