kyoko

君の誕生日のkyokoのレビュー・感想・評価

君の誕生日(2018年製作の映画)
3.5
イチャンドンのもとで演出スタッフとして経験を積んできたという監督らしく、終盤まではひたすら静かで重い。

ミシェルウィリアムズに並ぶ、実は非常に苦手な女優チョンドヨン。上手いけど、この人は見ているだけで気持ちがドヨン(言っちゃった)。息子を亡くした喪失感に我を忘れて泣き叫ぶさまは思わず目を逸らしたくなるし、娘に寄り添う余裕のなさもね…同じ母親として理解できないわけじゃないけどかなりしんどい。

後悔と罪悪感に苛まれて先に進めなかった夫婦が、息子の誕生会によって再生への一歩を踏み出す。誕生会がこの作品の最大の山場なのだから、そりゃ当たり前に涙は出るよ、出るけども。
会が進めば進むほど、涙が引いていく。
ホラー味さえ感じるポエムとソルギョングの大咆哮で完全に冷めてしまった。
イチャンドンから遠く離れて、結局、ザ・韓国演出。
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