セウォル号事故のある遺族を軸とした物語ですが、この事件に限らず事故遺族の方々の暮らしを僅かながら垣間見た様に思います。
それにしても、スンナムの心の傷、と言うよりは元々の器の小ささが物語のポイントでもあり、スンナムの成長の物語とも言えるのですが、強烈で印象的でした。
誕生会等イベントを催すのも参加の可否も自由であり、同調圧力となるようなことは避けるべきだと思います。
ただ、病んでいるとはいえ、自分が辛いからと言って人を傷付けて良いものでもありません。
気持ちは解りますが、何十年か社会生活を営んで来ている訳ですから、最低限の礼儀は弁えて頂きたいものです。
他の遺族の方々、隣人にも失礼過ぎます。
良い歳をして娘より狭量で思春期或いは幼児並の思いやりのなさ、被害者意識の強さには正直辟易としました。
遺族だからと言って何でも許される訳ではありません。遺族同士なら尚更でしょう。
対照的に旦那とお隣さん初め周囲の人々の器の大きさが印象的でした。
スンナムがこのまま穏やかに暮らして行けると良いのですが、観終わった後も再発が心配になってしまいました。
