いみ

82年生まれ、キム・ジヨンのいみのネタバレレビュー・内容・結末

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

まず思ったこと
上戸彩に似てるなぁ。


女の子として産まれて女性になり、仕事や家事や結婚や出産や、独身や出世やセクハラやパワハラや…
…女として生まれたら起こるいろんな感情や葛藤が描かれていた。
弟や夫など戸惑いながらも寄り添う男性がいて救いだったけど、ほとんどの男性はみっともなくて酷く醜い生き物のように描かれていてそれはもうそのものだったしリアルだった。

女性の生き方、社会の今、問題提起モノの少し堅いテーマの物語だけど見られて良かったな。
小説が韓国でブームになったのも頷ける。

備忘録
冒頭

煮沸する鍋から取り出す布巾、ごみの分別、掃除機をかけておもちゃを片付ける
夕暮れ
ベランダに立ち目を閉じる
すぐに「ママ」と呼ばれ子供の方を振り向き薄く笑うジヨン

場面かわって精神科
男が妻に代わり相談にきている



終わり
私がなんの病気だって言うの?と怒るジヨンに
冒頭で精神科医に見せた動画を見せる夫。
そこには子供と遊ぶ自分が急に顔つきが変わり
祖母の口調で夫に話しかける姿が写っていた。
ショックを受け泣いて席を立つ…窓辺へいき深呼吸し
「何をしたらいいの?」

夫のすすめる精神科へ行くことに。

何度か通ううちに(直接的にすすめられるシーンはなかったが話の流れからそうであろう)精神科医からすすめられ、感情をノートに書き出すことを始める。

数年後
娘を迎えに行く夫
ジヨンは郵便受けから自分の小説(?自叙伝?)が掲載された冊子を手にとり満面の笑顔

パソコンに向かうジヨンの後ろ姿
ナレーションとパソコンに打つ文字で自分のことを話し始める…
「彼女は1982年4月1日ソウルの産婦人科で、身長50センチメートル、体重2900グラムで生まれた。
当時、父は公務員で母は主婦だった。」

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追記

初めは他者から呼ばれるまで認識していなかった自分というものを(冒頭の「ママ」)
最後には「語る」(自伝を書く姿)までに至る、自分物語だったんだ

やはり映画の初めと終わりに着目すると面白いな
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