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淪落の人/みじめな人のHKのレビュー・感想・評価

淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)
3.7
まず、読み方がわからない。
淪落(りんらく)と読むそうです。
次に、意味もわからない。
“落ちぶれた、惨めな”という意味だそうです。

完全スルー案件・・・というより存在すら知りませんでしたが、フィル友さんたちの評判が良いので観てみました。
事故で半身不随となり夢を失くした中年男性チョンウィンに雇われた家政婦は、やはり夢をあきらめフィリピンから出稼ぎに来たエヴリン。

言葉も通じぬ相手に初めはお互い不信感と半ばあきらめの気持ちで接しますが、時間とともに少しずつ心が通じ合い・・・
なるほど、久しぶりに王道の良いお話をじっくりと堪能できました。
みんなアジア系キャラなので親近感も。

しか~し、こんなベタな美談を素直に受け入れられないヒネた自分がいることも再確認。
出てくる人みんないい人すぎ!(八百屋のオバチャン除く)
クソクソ言いすぎ!(ウソの広東語を教えるな!)
写真上手すぎ!なんでも上手くいきすぎ(完全なやっかみ)
カメラ2つも買うならオレにも~!(もはや意味不明)

泣いたくせに、他人の幸せにイチャモンつける人非人は地獄行きだ~! と、自分の器の小ささと卑屈さを思い知った今日この頃、反省してます。

hideさんがレビューで“クソ”ばっかり言ってた訳が観てわかりました。
Hideさん、本作を観る機会をいただき、“クソ”ありがとうございました~!
で、英題は“Still Human”ですが、まだ人間? どうゆうこと?

香港映画と言えばほぼクンフー映画しか観たこと無かったため、新人女性監督のオリヴァー・チャンはもちろん、アンソニー・ウォンもサム・リーも全く知りません。
もちろん家政婦エヴリン役のクリセル・コンサンジも・・・サンジ?
なるほど、だから“クソ”か、納得。
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