とらキチ

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのとらキチのレビュー・感想・評価

3.0
ここ2、3年映画の宣伝文句において「オバマ元米大統領が大絶賛!」みたいな惹句をよく見る。オバマ元米大統領は現職時代からシネフィルとして有名で少なくとも2018年から、その年の"お気に入り映画"を発表してきた。当然宣伝サイドとしたら"お気に入り映画"に選出されれば、無駄に権威に弱い観衆達の多い日本マーケットへの強力な訴求となる。そんなわけで2019年の"お気に入り映画"に選出されていた今作。
サンフランシスコといえば典型的なジェントリフィケーションの街。それを背景にして作られた作品だが、たまにハッとする素敵な画もあるが、展開はユルいしコレといった出来事も無く退屈🥱。ジェントリフィケーションを扱った作品なら「ブラインドスポッティング」の方がよっぽど優れていた(因みに「ブラインドスポッティング」も"お気に入り"選出作品)。ブラックパワーを見せつけてくれるのかと思いきや、結局その家を以前祖父が所有していたというのは作り話だったなんて…。なんだかなぁ…。
A24にPLAN-B、サンダンス受賞と役満どころか跳満までいくくらい役は揃っていたのに…
お久しぶりのダニー・グローヴァーの元気な姿に安心しただけでした。
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