理不尽に抗う哀愁…
ドニーさん演じるイップ・マンの佇まいが私はこの上なく好きだ。知的で物静かで、凛とした隙のない精神力に毎回心を奪われてしまう。
本当に強い人は武術など必要としない。無論、武器などもいらない。必要なものは恐怖心や不安を乗り越えてきたという強い心。経験により身につけた寛容と優しさ、それがあればきっとやっていける…。
水のようにしなやかで美しい武術を操るイップ・マンに魅了されながら、ふとそんなことを思った。
少しだけネタバレあり〼
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安定の面白さ。今作は天下無敵のイップ・マンにも老いを感じる描写ありそれがとてもリアルで物語を引き締めていたように思います。安定=マンネリ気味のストーリーもどっかへ吹っ飛んじゃいました。イップ・マンとはドニーさんの立ち振る舞いこそが物語の真髄。
良かったといえば、ブルース・リー役のチャン・クウォッカンさん。負けると場所のせいにするロー師匠もおもろい…。
これで終わりだと思うとめちゃめちゃ寂しい。