フランコ

デッド・ドント・ダイのフランコのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
3.2
ジャームッシュだし、真っ当なゾンビ映画ではなくゆるいコメディなのは予想通りだったが、環境問題、トランプ政権、消費社会への警鐘ってほどではないがグチが前面に出てたのは意外。そういったグチのためのメタファーとしてのゾンビ。ドライなユーモアも展開もまずます面白いが、終盤は散漫で煮え切らない。アダム・ドライバーがやたらメタな発言をするのには必要以上に距離感を置かれた。

前作ではPatersonに住むPatersonという名のバスドライバー役だったアダムドライバーがPetersonという名に微妙に変化し、乗る車はバスから絶対窮屈なスマートへ。ティルダ・スウィントンはゼルダ・ウィンストンってもはやまんまである。ここまでメタならアダムがナタを振りかざす際にライトセーバーのブゥンが響いてほしかった。Only Lovers Left Aliveほどではないが夜映画で、なかなか色っぽい夜撮影。ロメロの名が出てきたり、ゾンビの墓にサミュエル・フラーの名前が刻まれてたり、イースターエッグが多い。
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