冒頭のアニメーションの花が出てきたり、チャリのEllieを走って追うPaulが俊足になったり、"is this really the boldest stroke you can make”ってセリフの反復とか、ピースが繋がるのは楽しいが、要素が散乱していて個々のドラマが薄まるのがもったいなく感じた。例えばアメフト部が無得点記録を持ってたような弱小高（そんなとこでも補欠なPaul）だったこととか当日初めて聞いたし、山場の教会シーンで口火を切る重要キャラの恋敵Trigも爽やかナルシストの人気者ってこと意外はまともに描かれない、とか。妻の死から時間が止まったような父が夜な夜な古い映画を見ながら"best part"と言うのが印象的だが、肝心の教会シーンは盛り上がりに欠ける。その後のエピローグ的なシーンで路上でEllieとAsterが対面して会話するシーン、Ellieが”you could never be different”と冷たく言い捨て画面右に歩き出すも、まだ気持ちが切れてないAsterも右に歩き、また少し言葉を交わしその後止まってまたEllieだけ歩き出し、今度は言い尽くしたのか微笑みながら見送るAster、からのEllie引き返してキス、ってのは良いシーケンスだったけどEllieが引き返すカットなしでAster写したままEllieが画面外から飛び込んでくる、ってのも良かったなと妄想。
温泉の鏡像も良かった。入浴中ちゃんとじわりと顔に汗が浮かんでくる。
そこに向かう際、画面右下に車を追いかける鹿が画面右下にチラりと映る！
あと主演のLeah Lewisは実際はわりと身長もあるイケイケな肉体派だが、それを地味で貧相に見せている扮装っぷりも見事だった。
