フランコ

炎628のフランコのレビュー・感想・評価

炎628(1985年製作の映画)
4.5
内容はとにかく凄惨なのだが、ド迫力のアップの応酬にも負けない人々の躍動に釘付けになった。タルコフスキーといいソクーロフといい、このへんの作家は距離感の平衡を乱してくる音響センスが抜群に優れている。悲痛な映像はさることながら、耳鳴りの秀逸な表現など音声も怖い。雨のダンスシーンは稀に見るレベルの至福の光景だが、音声の不気味さがこの少年少女の逃れられない状況を物語っている。
フランコ

フランコ