フランコ

フランコ

小津『麥秋』で菅井一郎が掛けてるようなメガネ買いました。

好きな横綱は鶴竜です。引退の危機を脱するまでプロフ画像を変更して応援してます。長らくコルトレーンを神と崇めてましたが、最近はショーターもダライ・ラマ的な位置付けになってきました。

ベストムービーは今はとりあえずエドワード・ヤンです。
この頃mubiでもよく映画を観てます。

密使と番人(2017年製作の映画)

3.6

視覚より聴覚に訴える、息切れ+足音+爆音ヒップホップ映画。シンプルな運動を堅牢な音響で拡張する。楽曲めちゃカッコイイ。岡本喜八が生きてたら『ヒップホップ大名』とか作ってほしかったな。小屋で縛られるシー>>続きを読む

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

3.5

このドロドロした大人の世界観にはマッチしてるのかもしれないが、ビブラフォンメインのミシェル・ルグランっぽくも気怠い音楽が全体的にあざとくてあまり好みでなかった。映画の雰囲気も重めで、ユーモア控えめでシ>>続きを読む

妻の心(1956年製作の映画)

4.3

喜代子(高峰秀子)が健吉(三船敏郎)に「うっかり結婚したら大変」と言った後、「喜代子さん」とだけ言ってモジモジする三船、ぽかんと見返す高峰の二人の切り返し視線劇が壮絶。おばちゃんの入場によって成立しな>>続きを読む

驟雨(1956年製作の映画)

4.0

結婚四年にして倦怠期の妻を演じる原節子。 新聞の料理欄を切り抜いたりと世帯じみている。『愛情の決算』の重い倦怠期に対し、こちらは軽いタッチで普段のなんてことない些細なズレが蓄積していく様子を描く。ユー>>続きを読む

晩菊(1954年製作の映画)

4.2

成瀬デビューしました。好き。確かに家庭が主な舞台であること、人物の正面っぽいショット、室内の構図、人物が出入りする様子、などは時折小津っぽいけど、小津が私的・崇高で確固たる世界観を描くことに徹している>>続きを読む

女であること(1958年製作の映画)

3.6

オープニングの歌詞からして「肥り過ぎた子羊」(香川京子)、「エレガントなブタ」(原節子)、「帽子が好きなキツネ」(久我美子)と性別以前の隠喩から入り、「女であること」なんて千差万別。何よりそれについて>>続きを読む

愛情の決算(1956年製作の映画)

3.5

恐らく5本くらいしかない、原節子と三船敏郎の共演作。情熱的に不倫をする原節子もなかなか貴重。三船とのスローダンスとか実にありがたい。三船が出てるシーンのBGMがやたら黄金時代のハリウッドっぽい。
戦場
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東京の恋人(1952年製作の映画)

4.5

タイトルは結局釈然としない。原節子がここまでつっけるどんなのも珍しいし、三船敏郎がタジタジしてるのも良い。あと原節子のグラマラスさが目立つ。水中でのゆるふわ舞踊などふざけ具合も絶妙で、その他の細かい演>>続きを読む

河内山宗俊(1936年製作の映画)

4.4

音声の状態が悪く、字幕付きで見たかった。それでも古臭さは微塵もない時代劇であり、人間模様が巧みに描かれた群像劇。ユーモアも冴え渡る。画面の奥行きが立体的で、運動量も豊富。

ダメ弟・広太郎のせいで溺死
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あした晴れるか(1960年製作の映画)

3.8

初・石原裕次郎。冒頭の競りのシーンで異常にダイコン感出てたがそれ以降はそこまで気にならない。 序盤の芦川いづみはメガネといい紺色の人民服みたいな装いといい、ニクソン大統領訪中時の毛沢東夫人みたいだけど>>続きを読む

霧笛が俺を呼んでいる(1960年製作の映画)

3.7

念願の初・芦川いづみ。薄暗い明かりの中、画面の端に後ろ姿から登場させる演出にシビれる。ヘッドスカーフといい顔立ちといい、『東京暮色』の有馬稲子を思い出さずにはいられない。吉永小百合はピチピチで、歯並び>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.2

『時計仕掛けのオレンジ』を先に観てしまったのが悔やまれる。このジーン・ケリーの異常なまでのニタつき具合や全体的なテンションの高さの行き着く先は『オレンジ』の狂乱なのではないかとさえ考えてしまう。とはい>>続きを読む

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.0

演奏は全体的に良かった。でもそこまでガッツリMVみたいに「チェット風」の演奏シーンとか流さなくてもチェット見たくなったらユーチューブで観るわ、とは思う。マイルスとディズも顔だけじゃなくてプレイも真似て>>続きを読む

カップルズ(1996年製作の映画)

5.0

ヤン映画で一番好き。(デビュー作『海辺の一日』は未見)
所々で可愛い女優が出てくものの、決定的なヒロインに乏しいヤン映画でこれだけのフレンチ美少女が参加したら当然最高ですね。青年ギャング、大人ギャング
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.8

まだ二作目ということもあってヤン作品の中ではパンチは弱め。『クーリンチェ』ほどの緊迫感はなく、『恐怖分子』ほどの不穏さはないものの、すでに暗闇でのドラマ作りは確立されている。ホウ・シャオシェン、役者と>>続きを読む

Ulzhan(原題)(2007年製作の映画)

4.2

主人公のフランス人、シャルル(フィリップ・トレトン)が車でカザフスタンに入国するところから物語は始まり、壮大なステップをただ突き進む。彼の目的は何なのか?シャルルは寡黙で厭世的であるが、決意に満ちてい>>続きを読む

Psychohydrography(原題)(2010年製作の映画)

4.0

水が主人公で、山に雪が降り、雪が解け、川となり、街中を通り、海に還る。という流れ。人も台詞も音楽も一切排し、カットごとにその場の録音を流しながら高画質な連続写真をひたすら写すという気の遠くなる、いかに>>続きを読む

スペードの女王(1948年製作の映画)

4.8

同監督の「ガス燈」も中々の傑作だったが、本作品も閉塞感漂う中、人々が奔走しながら狂気を紡いでいく傑作サスペンス。ホラー要素あり。ウォルブルックがやってることが「ガス燈」とほぼ同じで、安定の高貴な悪党。>>続きを読む

たそがれの維納(ウィーン)(1934年製作の映画)

4.5

主演は戦前でAntonに改名する前、Adolf時代のウォルブルック。やがて英語やフランス語の作品でもその貴族的なオーラを放ち続けるが、意外と貴重な母語のドイツ語、それも柔らかめの生粋なウィーン訛りが聴>>続きを読む

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

4.0

2017/4/29 イメージフォーラム

小津とは違う棒読み感に慣れさえすればクセになる。話としては結構めんどくさい修羅場の連続だけど、コメディ要素が強くて笑える。ヌードモデルしてたら逆ナンされるとか
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.0

2017/5/1 ヒューマントラストシネマ有楽町

北方訛り(Geordie accent)がスコットランド訛りに近くてちょっと懐かしい。役所に限らずサービス全般においてサービス精神が皆無なのも懐かし
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

5.0

静かに優しく、最小限のさりげない演出でジワジワと揺さぶってくる。やんわり音楽がとんがっていて楽しい。汽車に手紙を投函するシーンとか、全体的にカメラの横移動が神懸かっているが、謎の機器にヘッドホン挿して>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

5.0

2017/4/8 ユーロスペース

3度目の鑑賞、初スクリーン。光と影で紡ぐ魔法。ナレーションでベラベラと心情は吐露するけど、謎に包まれた父親(俳優アントヌッティがイタリア人というギャップも大事)を始
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.9

2017/4/3 amazonビデオ

目を開きっぱなしにする器具が『時計仕掛けのオレンジ』。目玉の描写とかが完全にグロいのに笑わせるのすごい。オルガンに乗っけて不協和音とか傑作。やたら色温度が低い色
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Playback(2012年製作の映画)

4.1

2017/3/24 ユーロスペース

序盤で暗転カットするのとか、初期ジャームッシュっぽい。ジャンプカットとかも多用してヌーヴェル臭するし、時間軸が心地よいほど自由に、違和感なく交錯する。Y字路のカー
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お早よう(1959年製作の映画)

4.7

2017/3/19 blu-ray

小津鑑賞9作目にして初カラー。構図へのこだわりに加え、色への、取り分け赤へのこだわりが際立っている。画面に赤い小道具がある確率がすごい。やはり小津らしく棒読みの演
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スプラッシュ(1984年製作の映画)

3.9

2017/3/19 DVD

特に何をしたわけでもないトムハンクスが刷り込みのようにあんなキス魔な美女に惚れられて単純に羨ましい。みんなテンション高すぎだけど直球で微笑ましい。水中撮影も見物。

人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.2

2017/3/11 ポレポレ東中野

テレビ番組だったとしても効果的には大差なかったと思うけど、人としての理想的な生き様の一つを見せてもらえた。終盤は館内四方八方からぐすんぐすんサラウンド状態だったが
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.0

タイトル表示までのシーケンスがミュージカル映画としてはピーク。その後は特に不自由してない二人の特に困難のないラブストーリー。シネスコ比がかえって息苦しい。冒頭でモンク、しかも瀧廉太郎の「荒城の月」をコ>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

1.5

2017/3/5 blu-ray

バディ・リッチは確かにスーパードラマーだけど、全然好きじゃない時点で自分はこの映画に合ってなかった。。いくらパーカーと共演してたとはいえ、バディほど独裁的で協調性の
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.3

2017/3/7 アップリンク

『勝手にしやがれ』ほどではないけど、このキザな男性像みたいなのにイラッとする。話はシンプルだし、やたら多いナレーションとか1分に満たない沈黙とか技法的に色々面白く、画
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息の跡(2015年製作の映画)

4.0

2017/3/1 ポレポレ東中野

震災関連のドキュメンタリーは伝えたい気持ちが強いばかりに情報多寡になりそうで敬遠気味だったが、本作は心地よい余白や間があって楽に観れた。佐藤さんのバイタリティに元気
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ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

3.8

2017/2/27 DVD

光も色合いも優しくて、特に人物を下から照らす水たまりの反射光が美しい。子供のバイオリンの腕前は神童レベル。

サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ(2014年製作の映画)

3.3

2017/2/27 アップリンク

踊りも歌も生命力に満ち溢れている。少女が繰り返す、首を左上に振り上げて長髪を前から後ろになびかせる、ってモーションが好き。というか可愛い。でも基本平均年齢高いし、ぷ
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捜索者(1956年製作の映画)

3.7

2017/2/25 Blu-ray

風景も物語も壮大だけど、ジョン・ウェイン演じるEthanのめんどくさいキャラにノレず(カッコイイけど。"That'll be the day"とか)。そもそもアメ
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