lololo

どん底作家の人生に幸あれ!のlololoのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

多種多様な人物が出てくるので、人間賛歌のようには感じた。ただ、何が面白いのかはよくわからなかった。私の学が足りてないのかもしれないけど、映画単体としては、大冒険のはずなのになぜか単調な印象。
確かに登場人物は、デイヴィッド含め全員変わり者だし、魅力的だと思う人もいたけれど、見終わった感想が「そうでしたか、大変でしたね……」という感じで、なんだか肩すかし。
何の脈絡もなく明かされたヒープの悪事は唐突でぽかんとしてしまったし、気づいたらドーラからアグネスに乗り換えてるし……。もしかしたら、原作の方が面白いのでは?と思った。

名優勢揃いの演技勝負といった感じは見ていてすごいなあと思ったし、衣装(特に身なりで身分が一目瞭然なところ)は興味深かった。
映画でピーター・カパルディがたくさん出てるの見られて嬉しかったし(どんな時でも前向きさと貪欲さがある役お似合い)、ベン・ウィショーの気味の悪さも最高だったし(イケメン⇄気味悪いを行ったり来たり出来る稀有な人だと思う)、ド変わり者(だけど普通の人間)のティルダ・スウィントンとなんだかおかしいヒュー・ローリー(ドラマ「ナイト・マネジャー」での凄みが吹っ飛んだ変わり者)のコンビの掛け合いは好きだった。
lololo

lololo