reirei

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのreireiのレビュー・感想・評価

3.6
登場人物がめちゃ多いのと、前半部分が現在・過去と交互に描かれたりしてなかなか乗り切れなかったんだけど、後半から怒涛の真相暴露、犯人の話が出てきてそこからだいぶのめりこめた。

物語は世界各国で大人気のミステリー小説の完結編を各国同時出版するために9カ国の翻訳家が集められ、外部との連絡手段を遮断され、地下室に軟禁状態で翻訳することに。その最中出版社に何者かから「最初の10ページを流出させた。全ページ公開されたくなければ500万ユーロ支払え」という脅迫メールが届いて疑われる9人の翻訳家たち…というお話。

あんまり書くとネタバレになるので詳細は触れられないですが、犯人だれ?!ってのももちろんなんだけど、本当に大切なものってなんだっけ?それを守るために動く人もいるよね。みたいなただのミステリーだけではない考えさせられる要素も結末含め描かれているのがよかった。

事件のベースが実際にあったエピソードを盛り込んでいるとのことで、観終わった方はぜひそちらも確認されると良いかなと思います!
reirei

reirei