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流浪の月のreireiのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
3.5
久々の李監督作品ということで、公開すぐで観てきました!
怒りも悪人も凄まじい印象で忘れられない作品だったけど、今回は鑑賞後なんとも言えない気持ちです。誰にも共感出来ないけど、人間誰しも見たいようにしか相手や事象を見ないことをまざまざと表現した作品。
当時10歳の更紗(広瀬すず)が雨の中公園にいたところ声をかけて連れ帰った文(松坂桃李)。のちに少女誘拐事件として逮捕されるが、数年後二人は再会し、関係性も変化していくお話。

うーーん、やっぱりどんな状況、心理であってもやっぱり10歳の子を連れて帰っちゃダメだよ。。とか考えちゃって、素直に二人を見守れない自分がいたなぁ。不器用な二人だからこそうまくいかなくなってしまったのだと思うけど。

とにかく松坂桃李の激痩せの役作りといい、ひたすらクズすぎる横浜流星だったり、広瀬すずの儚いけど強い芯があるところとか、演者のすごさが伝わってきてとてもよかった!

鑑賞後なんとも言えない気持ちにはなりますが、人は観たいようにしか見ない、信じたいようにしか信じないって昨今もよくあるなと感じるのである意味リアルな話だなと感じました。
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