空海花

9人の翻訳家 囚われたベストセラーの空海花のレビュー・感想・評価

3.5
封切りで見逃していて、いつか観ようと思っていた作品。
新作を続けて観たかったのですが、予定通りに動けませんでした💧
また波に飲まれていたため🌊時差があります🙇
(最近ずっと時差ですが😅)
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密室の事件。
全世界待望のミステリー小説完結編の各国同時発売のために集められた9人の翻訳家たち。
外界からシャットアウトされた中
原稿を少しずつ渡されての翻訳作業。
この原文をネット公開すると脅迫メールが届く。

推理物は集中して観ないと置いていかれるので
劇場で集中して鑑賞したい。
でも観る側が推理していくという作りではあまりなかったかな。
あんまりそっちではないというか
それでいて少し戻る感じとか、面白い。
そういうミステリーか、と腑に落ちる。

動機の部分が自分的に感情移入してしまうような好みの類いなので、
最後に持ってこられると、やたらスッキリしてしまうというニクイ作り。

文学を愛する人たちは観ていて嬉しいのだが
9人が活きていたかというと微妙なのと
人里離れた洋館があまり魅力的には描かれていなかったのがマイナスポイント。


日本語訳が出ないと本を読めない自分には
原文のまま読めることが大変うらやましい。
しかもそれを言語化するのだから
センスや奥深い知識が不可欠な仕事。
それでいて翻訳家の名前って、確かにごく有名な人しか知らないので申し訳なく思う。
なので翻訳家という題材は改めてなかなか良いと感じた。


2020劇場鑑賞No.71/89
空海花

空海花