中学生の時にテレビ放映されたものを見て以来（40年余り前）暫くはショッキングな場面がトラウマになった。でも何故か魅力的で再び見たくなる・・・という不思議な作品。
冒頭のシーンはトリノにある広場で、いかにもイタリアらしい彫像が、夜の街にヌーッと表れて印象的。部屋の調度品や壁の絵（主人公の友人の恋人のアパルトマンにも壁一面に現代アートが飾ってあって興味を引かれた）なども不気味さを強調している。
作品自体はこのシーン必要かな？という主人公のピアニストと新聞記者の痴話喧嘩っぽいやり取りが長かったりする。デヴィッド・ヘミングスの白いワイドパンツやダリア・ニコロディのファッションも一回りしてオシャレ。
いわゆるホラーを見慣れている人は退屈するかもしれないけど、ハリウッド作品とはひと味違うヨーロッパの色濃い要素を楽しめるところが良い。ゴブリンの音楽も１度聞くと忘れられないし、グロくて面白い作風を盛り上げていると感じる。
あと、バスタブのシーンは今でもちょっと怖いです・・・
