評価低いけど、こんなこねくり回した脚本嫌いじゃない。本物の“人の死”を見たいというブラックユーモアもむりやり描いているし、それをショウとして観客に見せるという人間の下世話さとそれを楽しむ下世話さ。
なによりエンタメとして楽しめたので、あえて擁護派に回ろうと思う。
「3人の少女が出会う時ー」というようなキャッチはいらない。3組の家族のストーリー。そしてあの父と娘はちょっと切なかった。
その3組の家族をむりやり引き合わせる展開が楽しくなっていく。
3幕目のクライマックス。
出演者が知っていて観客が知らないこと、観客が知っていて出演者が知らないことのバランスがいい。そしてまったく何も知らないあの父と娘は笑える。
こういう三つ巴はやっぱり楽しい。
だまされるというより、ミステリーの大団円のような気持ちよさにニヤニヤしてしまった。スタイリッシュ風に見せているが、なかなか強引な展開だった。
「カメラを止めるな!」でハードルが上がってしまうのはしょうがないけれど、だからこの作品がつまらないとは思わないし、観ないのはもったいない。急遽仕事帰りに観てよかった。
とにかく川瀬陽太が最高。