自粛明けはじめての映画館での映画鑑賞。
やっぱり映画館は良いですね。
映画館で観るからこそ得られるものがたくさんあります。
再びコロナ感染が拡大する中で先行きも不透明な状況ですが、映画館に行くことの出来る今も大事にしたいですね。
さて、本作ついてですが、いやぁもう本当に面白かった。
参りましたと言う感じです。
テンポ、構成、演技色んな要素が巧く絡み合って作られています。
特筆したいことは幾つもあるのですが、その中でもテンポの良さです。
ただテンポが良いだけではなくて、無駄がない。
日本映画には日本映画の良さがあると思うのだけど、日本映画で割とよく見られるゆったりとした説明等は一切なく、潔く振り切った構成に好感が持てます。
また、演技と言うかキャスティングの部分についても本作の本気度を感じます。
太ったおじさんに2.5枚目の若者。美人女優等は出てきません。
日本映画で大きく売ろうと思えばこのキャスティングはまず出来ないと思います。
何度も言いますが、日本映画には日本映画の良さがあります。
しかしながら、勢いに乗る韓国映画がどうしてこれだけの作品を作ることが出来るのかと言う理由の一つには“キャスティング”と言う要素もあるのだろうなと今作を観て、あらためて感じました。
太ったおじさんなんて書きましたが、それはもうただただざっくり外見のお話で、マ・ドンソク兄貴は本当に素晴らしい俳優です。
演技の幅が非常に広いし、それこそ肉体の造り方なんて作品に応じて違っています。
今作も殺陣の迫力もキレもハンパではございません。
素晴らしく格好良いのです。
構成についても、テンポの良さを維持しながら、ヤクザの視点・警察の視点・犯人の視点をしっかりと描いています。
あっという間に観れてしまうのに、ボリュームも感じてしまう点は今作の凄さのひとつだと思います。
ヤクザ✖️警察の映画と言うとそれだけで構えてしまう方も多いかもしれませんが、そんな方でも十分に楽しんで頂ける作品だと思います。
良かったらご覧になって下さい。
観て良かった。