nt708

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のnt708のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こういう映画を観ると良い意味で映画ってなんでもありなんだと感じさせられる。有って無いような物語。モノクロにカラーに実写にアニメーションに、、自由すぎる映像表現。第一、本作の全編が一冊の雑誌というアイデアが何よりも奔放だ。本作は我が家のリビングに一冊は置いておきたいような洒落た作品である。

個人的には「Concrete Masterpiece」が一番好み。まずタイトルが二重の意味で話の結末を表現しているのが何とも洒落ている。「セメント(コンクリート)」に描かれた「確固たる」名作。本作のように芸術がいかに自由で、危うく、力を持っているものかを表現しているように思った。

他の記事もなかなか面白かったが、少々情報過多で消化しきれなかった部分もある。これから時間をかけて振り返りつつ、機会があればもう一度観てみようと思う。
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