三四子

マー ―サイコパスの狂気の地下室―の三四子のレビュー・感想・評価

4.0
ブラムハウス制作だからAmazon primeにしかない気がしてたけどNetflixにあってNetflixでみた。

かなり面白かった。
やっぱりブラムハウスはいいなと思った。


私は日本語タイトルが好きじゃないことが多いからあんまよく見てないタイプなんだけど、この感想を書きながらタイトルが「マー サイコパスの狂気の地下室」って書いてあってネタバレ!!!!って思った。

そんな重大なネタバレではないけど、地下室に行くときにあ〜…ってなっちゃうし、地下室行くまでまだ序盤ね〜って察せちゃうじゃんね。


おばさんが若者ノリでパーティーにいるって時点でもうこわかった。
1,2回は受け入れちゃったティーンの子たち凄いわ。私が友達なら「変なババアいますけど…」ってなって帰ってる。違和感が強すぎる。

普通の真っ当な大人なら子供に混ざって本気ではしゃいだりしない。っていう怖さと異物感が主題の映画だから当たり前なんだけどね。


最初にスーがお酒買うのを手伝ってくれたけど後から通報してた、ってところ好き。
何考えてるかわかんない感じ。
最初目的が読めなかったからただただ不気味だった。

スーは普通にアンディのこと好きだと思ってたんだけどちがうのかな。
アンディの父にいじめられた過去がある、頭がおかしくなる、いまマギーたちと過ごす時間で青春を取り戻そうとしてる、っていう面もあると思ったから単なる復讐目的だけじゃないのかなあって。

子供から見たら便利で面白い婆さんなだけで、替えも聞くし他に面白いことがあれば飽きられるのにそれに気づけないまま楽しく過ごせると思い込んでるスーに対するわたしの居た堪れなさが凄かった。
ああいう側から見て惨めな演出って結構苦手。何度言えないモヤモヤが出る。


スーのこと普通に頭のおかしいおばさんだと思ってたから最後結構盛大に実力行使してきてびっくりしたり。
思い出したようにホラー要素出してきたなって思った。別にサイコパススリラーならそれでいいのにね。

でも、口を縫うのとか全裸に剥いた後犬の血液の輸血で殺すのとか派手じゃないけど怖い感じでよかった。
写真撮りたがるのもコンプレックス!!!!って感じがよかった。
やっぱ敵役は同情できる過去と悲しきモンスターですって語りより、こういうのがいいな。
マギーたちにはスーの過去は知らないことだし。
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