ろどちぇふ

レ・ミゼラブルのろどちぇふのネタバレレビュー・内容・結末

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

正直、最も腹が立ったのは“ポマード”が男の子にはすぐに手をあげて高圧的な態度に出たところだった。そして、衝撃的だし作りとして巧みだったのが、ゴム弾を撃ったのは、街の出身で警察と住人との間に立てる唯一の存在かと思われたグワダ(という名前らしい)だったこと。とことん善い人間も、とことん悪い人間もいなくて、善悪の判断も絶対的ではないのがよく感じられる。

フランスの社会問題を告発するのが第一の目的なのだろうけど、もっと根本的な、全ての人間が時には気づかずに抱えている傲慢さとか暴力性を描き出している点で優れているのではないだろうか。他人事ではない。

最後のショット(立つイッサ)は恐ろしくて、ユゴーの言葉が、劇中ずっと流れていた重低音のように重く強く残った。

これは改めて確認したいのだけど、あのタイトルを付けることで、ユゴーの描いた時代と現代とが交錯したり対比されたりする部分はあったのだろうか。「現代版レ・ミゼラブル」と言ってしまうのは容易いけど、あれだけ有名で重要な作品なのにタイトルだけを貰ってくることってあるかな🤔誰か検討してないかな…レミゼの構造あんまり覚えてないからわからない🤷‍♂️