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家族を想うときのxoのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.8
「わたしは、ダニエル・ブレイク」と同じテーマだけどよりシリアスで、問題を告発する意識が強い。
前作同様カラッとしたムードで始まったかと思ったら、後半にいくほどハードな展開に。
労働者階級の夫婦。真面目に働いているだけなのに、どんどん社会から抑圧され苦しくなっていく。負の連鎖というべきか、家族との関係も壊れていき、もはや八方塞がり、救いようがない状況に。。
前作には利他性への希望の光みたいなものがあったけど、今作はそれもない。

あの息子には、観る側も試されてる。理解と興味を持つことが大事なのはわかるけど、あそこまで反抗され続けて、あの父のようにしないでいられるかなぁ、と。。
怒りというのは、相手との対話や相互理解というより、屈服させたり抑圧したりする手段。そんなの理屈ではわかってるんだけど、いざあの振る舞いと対峙したら。。。

お母さんが、鼻にクリームを塗ってるってところが染みた。。
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