ハッピープランツ
「人を幸せにしてしまう香りを放つ植物」
これによって幸せなはずの人間が壊れていくような話だと思ってた。
たしかにそうで「幸せ」なんて本人にしか分からないし尺度もなにもない。側から見たらおかしくたって、変になってしまったって、それがその人の「幸せ」ならなにも問題はないのだろうな。他人の感情なんて全て結局どうでもいいんだから。
「実際こんな花にそんな効力なんてないでしょう。病気だったのよ。ゆっくり休んでね。」なんて正気でいた花粉を吸っていない平凡な私たちも、いつからか錯覚していたのかもしれない。いや、知らない間にこの花粉を吸っていたのかもしれない。
「本当にリトルジョーは人を幸せにするのか」
幸せなんて死と一緒。自分も他人も分からない。それでも人は今を幸せに生きたい。わたしもそうだ。
あれ?家にリトルジョーあるんだっけ?