Sir Kenneth Branagh.
ハッシュタグ付けるなら英国、シェイクスピア、史劇、紳士。
今作は映画で劇で文学で美術。
上品なのに重過ぎず、クド過ぎず、弱過ぎず、堅過ぎず。
刃はないのに、要所でガッツリ刺さる。
俳優として監督して人として、ケネス・ブラナーのケネス・ブラナーたらんを存分に享受できる贅沢な一本でした。
画が本当に美しかった。
影と光だけでも十分美しいのに色彩の優しい鮮やかさもあり、画の動線(敢えてカメラワークとは言いたくない)すらもどこまでも美しい。
聴覚に関しては二重三重に美しかった。
ブリティッシュアクセントはそもそも好物だけれど、俳優たちの至適な声の演技にシェイクスピアの詞が響いてツボ過ぎる。
イアン・マッケランとの応酬は流れも演技も詩自体もカッコ良過ぎた・・!
美術館で個展を観て帰って来たときのような満足感でした。