ミラーリア監督の次作『The Lady in Red Kills Seven Times』と同じく「死んだはずのエヴェリンが蘇ってきたのでは?」という妄想に取り憑かれた主人公を描いているのが面白く、両作とも善人とは言い切れない人物が主人公であり、ゴシックホラーとジャーロの融合という点でも同様。本作の場合にはバーヴァ『血ぬられた墓標』『血みどろの入江』『白い肌に狂う鞭』を参考にしたであろうシーンが散見され、監督の次作もそうだけど『悪魔のような女』『The Long Hair of Death』的な不在の実在が生み出すサスペンスも面白い。