HI

フリー・ガイのHIのレビュー・感想・評価

フリー・ガイ(2021年製作の映画)
4.0
オンラインゲーム"フリー・シティ"の背景キャラクターである銀行員・ガイは、ある日プレイヤーキャラの女性に一目惚れ。プログラムされたルーチンワークしかできなかった彼に自我が芽生え、ゲーム内のみならず現実の世界も大きく動かすことになる。

『グランドセフトオート』や『ポスタル』等、いわゆる箱庭の街で自由に動き回り、強盗、銃撃、殺人と何でもやり放題系のゲームには背景のモブキャラが欠かせない。ミッションのために車や金を奪われる、気まぐれで撃たれる、轢かれるといった悲惨な目に遭ってばかりの彼らが意思を持ったら…という構想をブラックながらもアクションたっぷりに描写。

メタ要素が多かった『デッドプール』のライアン・レイノルズが、本作でもある意味第4の壁を越える。ルーチンから抜け出せない違和感に加え、自分の世界がゲームと知り「そんなはずない!」と衝撃を受けるのはジム・キャリーの『トゥルーマン・ショー』を彷彿とさせる。

実況配信やゲームのあるあるネタ、アメコミ要素も盛り込み、サービス精神旺盛。ご都合主義っぽいところも「細けーことはいいじゃねぇか!」と豪快に弾き飛ばすようなパワーを感じる作品だった
HI

HI