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カセットテープ・ダイアリーズのtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ロックンロールの視点だとパンクの時代からいつもイギリスは最低の国だったことを忘れてはならない。ベトナム戦争の時代からアメリカがそうだったように。87年。傷だらけの天使の新宿や探偵物語の渋谷のようなこことはちがうどこかな大都会のダウンタウンにあこがれながら地方のスモールタウンの工業大学で本作の主人公とおなじように無器用な父親とおなじにならないでほしいとねがう母親その重圧におしつぶされかけていた自分。たしかにそんな焦りや鬱をカセットテープという器はうけとめてくれていたようにおもう。でも今はカタチのないプレイリスト。今の若者はそんな焦りや鬱をそれにこめることができているであろうか。若者にカセットテープが再評価されているらしい。この何十年もおくれてやってきたデヴィッドボウイのクリスチーネfのようなロック映画。ヒリヒリするいたみでいきることのきびしさをおしえてくれ同時にいきていることを実感させてくれる。よい映画だ。
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