kyoko

カセットテープ・ダイアリーズのkyokoのレビュー・感想・評価

3.5
映画の始まりはスプリングスティーンじゃなくてPETSHOPBOYS。

サッチャリズムによる貧困や移民排斥という、社会的な背景を持たせることでなんとなく深いお話のようにも見せているけど、ボスの音楽にハマった青年とその家族の、極めて私的な話という印象が拭えない。ライブに150回行ったとか言われてもなあ。良かったですね、としか言いようがない。

自伝を書かれたご本人とほぼ同い年の私も87年はバリバリの洋楽っ子(Tiffanyは私もクソだと思ってた)だったのでボスもそれなりに耳に入ってきてたけど、なんせ普通のティーンエイジャー、歌詞が刺さるということは全くなく。ていうか当時はぜんぜん意味なんか知らなかった。なんなら明日なき暴走なんてFGTHのオリジナルかと思ってた。
そういう意味では今回ちゃんと歌詞の意味を知れて良かったな。
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