やんげき

カセットテープ・ダイアリーズのやんげきのレビュー・感想・評価

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ティーンズが音楽のメッセージに共感して、今まで持ってなかったパワー宿して駆け出す映画はそれだけで最高。

ラストの決意表明で、BOSSの全人類に届くメッセージの強さを感じて、普遍性ってあるよ。時代も民族も超えたパワーisBOSS(ブルーススプリングスティン)

勤勉さや家族愛賛歌でもあるし、とても素敵な映画だ。

と同時に
「俺達の代弁者音楽」って今の時代まだあるんかい…日本だと尾崎豊なのかなぁと思いながら観ていた。

メッセージありきの音楽っておっさんしか求めてないんじゃない?と思うとスターウォーズプリクエルから続くノスタルジーターゲットにロックオンされた気がして、少し切ない。

主人公の周りには、味方のイギリス人が友人に隣人に彼女までいて、パキ友も、理解してくれる白人教師までいて、秘密を共有できる妹までいるのはさすがに恵まれ過ぎだろう。

もちろん、国民戦線の過激な排斥行為も多々描かれているんだけど…どこか対岸の火事のような気がしてしまうのは彼はラッキーだな。と思えてしまうからだ。

普遍を照らす素敵な映画だから良い。そう思いたい作品。
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