ジーナ

女囚701号 さそりのジーナのレビュー・感想・評価

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)
4.9
あのタランティーノやパク・チャヌクが愛し、カルト的人気を誇る傑作映画!
女囚さそりシリーズの1作目!

主人公の松島ナミ(囚人番号701号)は恋人の刑事に裏切られ、憎しみから刺殺を試みるも間一髪の所で警察に捕まり、殺人未遂の罪で女子刑務所へ投獄されてしまう。
その刑務所では看守の非道なスパルタ・セクハラが横行しており、囚人間でもいじめや喧嘩が絶えない。
また、班長組の囚人と一般の囚人達の上下関係も争いの火種となっていた。
そんな中、松嶋ナミは復讐の機会を虎視眈々と狙っていた。

いや~、主演の梶芽衣子さんが可愛すぎて、イチコロでしたw
タラちゃんが惚れるのも分かる。
ってか、惚れない男はいないでしょう。
女性も惚れるのではないだろうか?
大胆な演技が素晴らしく、エキストラでも何でもない一般人がジロジロ撮影現場を見ている路上でおっぱいを出すシーンなんて衝撃です。
今の女優にこんな度胸はないであろう。
そのクールさにゾッコンでしたし、僕もさそりになら殺されてもいいと思いました。
松嶋ナミのライバル役の女性も上戸彩似で美しく、いかにもないじめっ子って雰囲気を醸し出していて非常に良かったですw

また、アバンギャルドな演出も神掛かっており、ある女囚とナミがいさかいを起こすシーンでは、突然女囚が仮面ライダーの怪人みたいなメイクに変身して襲ってくるというとんでもない事をやっていますし、強姦されているナミをアクリル板の下から映すシーン(実際の床は透明ではない)やコント番組のように部屋の壁がぐるっと一回転して別のシーンに転換する(だけどナミは壁の回転前後どちらにも存在するというクロスオーバー)など、かなり挑戦的と言えます。

まるでAVのように女性の裸体がわんさか出てきたり、「家なき子」や「LIFE」を思い出させる数々のいじめシーンなど、女性が見るには不快感が強そうですが、復讐モノですので爽快な終盤まで我慢!

それにしても梶芽衣子さん、美しすぎますよ・・・。
主題歌も梶芽衣子さんが唄っていて、かなりの名曲です!
「キル・ビル」でも使われています。
ジーナ

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