この事件を100年後に残す
先日のWIREDさんの試写会に参加。
この事件をリアルタイムで知っている身からすると、この事件がのちの日本のITの発展に深刻なマイナスの影響を与えたってことがあんまり表現されてなくて、その点が歯痒かったです。
上映後トークでプロデューサーさんか監督さん(若くて驚いた!)から、「警察の卑劣さに焦点を当てるよりも、日本のITの未来のために身を挺した金子さんを描いた」みたいな話があったので、そういう意味でもマイナス面は強調されてなかったんだなと思いました。
フィルマでは「この事件のことを初めて知った」「なんとなくしか知らなかった」みたいなレビューが多いので、そうすると裁判モノの映画の一つという見え方になってしまって、この事件の深刻さがリアルに伝わってない気もします。
とはいえ、プロデューサーさんが言ってた「映画にしたことで、この事件を100年後に残せた」ことには意義があると思うので、日本でこんなことがあったんだと知れる貴重な映画です。
この試写会にはゲストで東出さんは来られてなかったのが残念でした。
2023.3.1