エジプトでクラリス王子のミイラを発掘したグスタフ・ズーマー博士は助手を探していた。
その話を聞いた凸凹コンビが博士の家を訪ねると…。
『凸凹フランケンシュタインの巻』(1948)にはじまったユニバーサルの凸凹シリーズ最終作にして、凸凹コンビのユニバーサルにおける最後の出演作。
ドリフを思わせるお約束のドタバタを展開する凸凹コンビの立ち振る舞いが相変わらず楽しい。
コステロがハンバーガーの中に隠された神聖なメダリオンを偶然に食べるという古典的なルーティンなど、ユーモラスな雰囲気がたまらないです。
とはいえ、「お約束」故にマンネリの感があるのも事実ですが。
また、今回のミイラは何ともいただけない。
包帯をぐるぐる巻いただけ、といったみすぼらしいそのなりは、本家ミイラ・シリーズの恐ろしさの微塵もない。
ぶっちゃけ単に包帯を巻いた人間に見える。
また、ミイラと呼ぶにはスムーズすぎるその動きに違和感バリバリでした。
おそらく凸凹コンビとのかけあいを重視した結果であろう。
ただ、ミイラ男のあすなろ抱きにはちょっとキュンッときましたが。
ちなみにミイラの名前はクラリス。
カリスをちょっともじった感じですかね。
まぁ正直、『凸凹フランケンシュタインの巻』のが面白かったかな。
それでも十分に面白く、そして最後の凸凹シリーズのユニバーサルモンスターを扱う映画としては及第点だと思います。
とはいえ本作は「コメディ映画」として楽しい作品であるが、「怪奇映画」としての魅力はちょっとうすかったかな。