磨

猿楽町で会いましょうの磨のレビュー・感想・評価

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)
3.5
東京にある実在の街を舞台にした読モの女性と売れない写真家の男の青春恋愛映画。石川瑠華と金子大地主演作品。
物語の進行と時系列が異なっているけど、章で区切られていたのでわかりにくくは無かった。
Chapter1が小山田(金子大地)から見た物語。だからなのかW主演という体だけど、実際はユカ(石川瑠華)の物語が作品の中心。
最後まで嘘や欲望で塗り固められた彼女が痛々しく切ないが、不思議とそこまで腹は立たなかった。彼女も犠牲者のような気がする。

舞台が実在の街の恋愛映画なので「花束みたいな恋をした」「街の上で」との共通点を挙げる声も多いし、もちろんよくわかるけど、個人的には昨年公開の「劇場」を思い出した。なんとなくだけど…


本作は3分以内の予告編を製作し、そのグランプリ受賞作品は3,000万円相当で映画製作をできるようになるという〈未完成映画予告編大賞〉“MI-CAN”の第2回グランプリ作品。 応募作品であった予告編にも登場した石川瑠華は予告編制作時には女優ではなかったそうで、その後に「イソップの思うツボ」の主演女優に抜擢されたそうです。
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