雨宮はな

猿楽町で会いましょうの雨宮はなのレビュー・感想・評価

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)
4.0
華々しくないくらいの芸能界を切り取ったような作品。
キャラクターごとの「ピュア」を見比べるのも楽しい。

主人公:仕事に対してピュア
ヒロイン:脳みそがピュア
駆け出し女優:仕事に対してピュア
ヒロイン元カレ:欲求に対してピュア

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「あなたはどんな人ですか?」
「そんなこと、知りたくもないです。」
これは新しいなーと思った。
ヒロインの脳みそピュアと逃避癖がよく表れている気がして。
ただ、案外みんなそんなものなのかもしれないとも思った。

引っ越しのシーンにめちゃくちゃ色々込められてると思う。
この映画は「どこ」にものすごくメッセージや意味を込めている気がした。
ヒロインの職場なり、飲食をする場所なり、生活の場所なり。
「どこ」はその人を表す要素でもあるし、その変化による差は大きい。
自分が変化によって変えることで、アップデートしないといけないものでもあるなと。

ヒロインの子供っぽさはインタビュー中に理由がわかるけど、本当に子どものままで驚いた。
「それじゃだめなの!」
「いみないの!」
「おっきいこえださないで!」
「やってない、やってない、やってない!!!」
めちゃくちゃウザいのに、それが演技のせいだってわかる。
ヒロイン役の人に「わー、うまー」って思える。
フィクションだってわかるから、不快感を残さない。
雨宮はな

雨宮はな