Otun

生きるのOtunのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.9
失礼します。こちら、改めてのレビューになります。
黒澤明、『生きる』。

前に観たのは、これももう20年ほど前。小さいブラウン管TVでの、VHSちまちま鑑賞でした。
↓はその思い出しレビュー。



《2016/3/21☆4・5》
ゴンドラの唄を歌う志村喬に泣かされる。

また、何喋ってるか全く分からない志村喬にも泣かされる。

午前10時の映画祭でデジタルリマスターでやるらしいので観に行く予定。
志村喬が何喋ってるか分かった所で、又泣かされる事は分かっている。



ざっくりなレビュー通り、当時もかなり感動はしたんですが、何せ志村喬さんが何言ってるか分からない。何度巻き戻しても志村は分からない。

で、今回。
Tohoシネマズ日本橋、午前十時の映画祭で『生きる』行って来ました。
で、問題の志村の台詞。

わ、わかる。
志村、わかる。シムラわかるぞ!
いや、シムラかなりわかる!!シムラほぼわかるぞー!!
よく知らんけどデジタルリマスター4Kってすげーーっ!!です。

そして、シムラ台詞が聞き取れる様になったのと、私自身が前より大人になったことが相まったのか、
もう、本当にめっちゃくちゃ、面白かった。
大傑作。

死んだように、生きていた一人の男が、
病をきっかけに、
死を見据え、『生きる』事を選択する。
まさにhappybirthdayだ。

脚本、撮影、演出、配役、構成。
どれもとんでもなく素晴らしく、むちゃくちゃ笑って泣いて観れてよかった、生きててよかった。
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