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ソウルフル・ワールドのmemmmiiiのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
3.0
小さい頃に見たエリザベス・テイラー主演の「青い鳥」で描かれていた“生前の世界”が何故かすごく印象に残っていて、私の概念として生まれる前はあんな天国みたいな光溢れる場所にいて、時期がきたらしかるべき親元に産まれるというのが植え付けられている部分があるので、ソウルフルワールドのこの死生観も割としっくりくるのだけど、これって物凄く西洋的・キリスト教的だよね。
ってかユーセミナーって名前からしてめちゃくちゃ新興宗教って感じで笑ってしまった。
まぁジェリーの一筆書きのような形態や、死後の世界に繋がっていくスペイシーな空間などソウルの世界の作り方は興味深かった。

製作陣からのメッセージも伝わるんだけど…たぶん日々消耗している人にはジーンと響くのかな?っと。
私は今個人的に非常に特殊な環境にいまして、なぜなら死ぬほど無我夢中で頑張ってきた楽しかった仕事を、あるきっかけでぷつんと糸が切れ、退職を選び、ふわふわとしたフリーター状態で、それなりに楽しく暮らしているのです。
で、そうなると、日常の些細なことにSparkがあるよね!というのもめちゃくちゃ分かるけど、没頭するように仕事の鬼と化していたあの時期だって、Sparkあったよ…となる。
仕事に取り憑かれているヘッジファンドマネージャーが迷える魂として登場し、魂の浄化(?)を経て”Free yourself!”と叫びながら同僚たちのデスクをひっくり返して自分の人生を取り戻す(?)というシーンがあるのだけど、なんか仕事に没頭するのはダメ〜人生は謳歌しなきゃ可哀想〜っていう超アメリカっぽい思想だな〜と思った。

これを見るためにディズニープラスに入会する必要は個人的にはないと思うんだけど、もし入ったならマンダロリアンとワンダ・ヴィジョンは絶対に見た方がいい。
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