サッカーと映画観るのがすき

前田建設ファンタジー営業部のサッカーと映画観るのがすきのレビュー・感想・評価

2.5
当時、WEBマーケ、広報宣伝には近しい業界にいたので、この前田建設ネタについてはわりと良く覚えている。

前田建設のサイトをみると最初の連載開始が2003年とある。まだ、SNSもYoutubeも世の中に存在していないといってよいくらいの時代に、業界的には比較的真面目・お堅いイメージの建設会社の広報が、よくもまぁこんなコンテンツを企画・掲載できたものだと関心する。
”バズる”という言葉は当時まだなかったが、そのユーモアと妙に生真面な設計や見積もりコンテンツは、ネット業界、広告業界界隈ではまさに”バズる”企画として評価されていたと記憶している。

で、その実録的映画化なわけですけど。
個人的には、中途半端なコミカル演出がよくなかったんではないかと思う。特に、あのおふざけがすぎる会議シーンは毎回興醒めしてしまった。
企画自体は荒唐無稽だけど、その産みの過程はあくまでプロとして真摯に取り組んだからこそ面白いものが出来るのであって…と思うのよね。

まぁキャスティングからして微妙。
肝心のプロジェクトメンバーがなぜあの人選だったのか。高杉真宙は安定しているけど、それ以外は正直疑問。
小木にいたっては完全にミスキャスト。個人的にはキャライメージ的にも違う気がするし、演技にいたってはぎゃぎゃ〜はしゃぐばかりで最悪だった。(そーゆー演出・指導だったのかもしれませんが)
六角精児なんかはさすがで、ダム見学のシーンなんか、本物のダム職員みたいだった。脇役は皆いい感じだったのでホント残念。

まぁ、個人的にちょっと懐かしいネタで当時のこと思い出したり、マジンガーも懐かしかったり…みたいな楽しさはあったけど。
素材は悪くないだけに、もっとやりようがあったんではないかと思った。