サッカーと映画観るのがすき

インフィニティ・プールのサッカーと映画観るのがすきのレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.5
しかし…どうゆう親子だよ。
もし親父が映画監督だとして、オレも映画撮りたい!映画の仕事をしたい!と思うのは自然だとして、何もエログロな作風まで引き継ぐ必要はないような気がするんだが。まぁガキの頃からクローネンバーグの作品観て育ったらそうなるかw 

とはいえコレ嫌いじゃないですね。
星新一とか筒井康隆とかのSF短編っぽいというか(懐かしいw)、世にも奇妙な物語的というか、コアになるアイデアと登場人物設定が絶妙に気が利いている。ところどころツメ甘いし無理筋な設定・展開はけっこうあるんだけど、哲学的なテーマ・メッセージもちゃんとあってけっこう好みです。
映像的にはまぁ親父ほどグロくなく普通に観れるし正直リアリティもあまい。ハッパでトリップのイメージ映像もなんだか安っぽくてピンとこなかった。

で、結局本作をB級から準メジャー級に引き上げてくれてるのは、ひとえにミア・ゴス様なんだよね。そもそも個人的には彼女目当てに観にいったような大ファンですので。
「X」「Pearl」で披露した狂気の演技は本作でも健在。少し大人になったボディも惜しげもなく披露して妖艶さも醸し出しつつ、さらにイカれた演技をカマしてくれております。マーゴット・ロビーやスカヨハのような華はないものの、そろそろメジャー作品に出演して一気にブレイクを期待してしまう。(とはいえ、その前にPearlの続編「MaXXXine」に期待ですー)