普段こういう、ミュージックビデオ風映画には片っ端から文句を浸けたくなるのだが、、、
監督はビヨンセやリアーナのミュージックビデオで知られるようなメリーナ・マツーカス、脚本はNETFLIXショウのシリーズ等で人気のリーナ・ウェイス、主演は『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤ、音楽はブラッド・オレンジと、もうあからさまにおしゃれな野郎のヒップな映画。ヒップ過ぎ。
最近のヒップホップ系の音楽に、まあ確かに、MV風な画がつらつら続くが、それでいて、ストーリーがめちゃめちゃ王道のボニー・アンド・クラウド映画であり、ブラック・マター映画である。
ガスステーション、ダンスフロア、叔父の家などなど様々なシーンが2人の通過点として登場するが、ここに人種的な文化が表現される、これが、惜しくも悲しく、強い。
なにせ車の中でのセックスシーン、それにミックスしてみせられるプロテストのイメージの行き交いが印象的で、ダニエル・カルーヤ、ホット過ぎ。
雑誌の1ページのコンセプトの様だったりして、「斬新な映画」とはほど遠いのだが、このような映画が存在するということに関しては、アプリシエイトしたい。