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予備選挙/プライマリーのroppuのレビュー・感想・評価

予備選挙/プライマリー(1960年製作の映画)
4.5
1960年のアメリカ大統領予備選挙を追ったドキュメンタリー映画。

皮肉にも、人々がまるで映画の中の登場人物のように振る舞う。それは欲にまみれた政治家のマスクだけではなく、自動機械的に反応する一般人の受け答えに見られる。
手の運動でストレスを描きだしたり、足の運びの忙しなさを表現することで、フィクションが新たにメタフィクションになる。光がそこに在る以上の意味を見出し始める。

シネマ・ヴェリテはこうしてみると、僕たちの生活って一体何なんだろうね、となる。意味と記号に塗れた、ただ存在することが許されなくなった現代。

表層に映る真実は、フィルターをフィルターしてフィルターするテンテンテン。
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