Ryoma

ザ・プロムのRyomaのレビュー・感想・評価

ザ・プロム(2020年製作の映画)
4.3
終始パワフルで躍動感溢れる音楽•ダンス、そして、真の自由を求め立ち上がった人たちの姿にとびきりの勇気と元気をもらえた。同性愛者に限らず狭いコミュニティーの中で様々な事情でマイノリティーという立ち位置にならざるを得ない人たちが抱える苦悩や内に秘めた思いが“歌“や“ダンス“として解放されていく様は単なる台詞や言葉よりも遥かに胸にすっと届くし響くものがある。ミュージカル映画の素晴らしさを改めて痛感した。
本作を観ると、ひとりが声を上げたり発信するだけではほんの小さな力かもしれないけれども、勇気を振り絞り行動に移すことでそれに呼応した同じ思いを持つ人の共感や賛同を得られ、自分の世界が開けたり自信につながったり、より自分らしく生きられる社会になるきっかけになるかもなと感じた。社会において様々な障壁•コンプレックス•生きづらさを感じている人だれもが笑顔で毎日を送れる日が多く訪れる世の中になればいいなと思った😌
そして、ニコール・キッドマンが脇役ながらめちゃよかった。芯を持った意志の強い中にも相手の気持ちを汲み取れる人間味に溢れた役がホントに似合うなと改めて感じた。キャスト各々の個性も愛おしくチャーミングで愛に溢れた人たちばかりだったし、みんなダンス🕺💃と歌🎶うますぎて驚くばかりだった😲


memo📝
1989年デンマークで世界で初めて、同性カップルに異性カップルが結婚している場合に認められるものとほとんど同じ権利が認められる「登録パートナーシップ法」が作られた。結婚はできないものの、同性どうしの関係が法的に保障されるようになった。それから約10年後の2001年、ついにオランダで法律上の性別が同じ者どうしの結婚が実現した。現在では、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアなど、2022年11月現在、33の国・地域(一部の州において同性婚ができ、それらの州で成立した同性婚が全ての州で認められているメキシコ含む)で同性婚が可能になっている。アジアでは、2019年5月から台湾は同性婚ができるようなった。台湾では、2017年5月、憲法裁判所のようなところで、同性カップルも結婚できるように2年以内に法律を改正するか、新しい法律をつくらなければならないという判断がなされた。これを受けて、2019年5月、ついにアジアで初めて同性婚ができるようになった。

日本でも早く正式に認められる社会になってほしい。喫緊の課題として考えてほしいなー。
Ryoma

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