keith中村

シャン・チー/テン・リングスの伝説のkeith中村のレビュー・感想・評価

5.0
 こないだ「ブラック・ウィドウ」観たとこなのに、もう次のが来ちゃった!
 フェイズ4、テンポ速すぎっ!
 配信も「ワンダヴィジョン」は観たけど(これ、化物みたいなとんでもない傑作だった!)、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」も「ロキ」も「ホワット・イフ...?」もまだ観てないのに、うかうかしてたらすぐ「エターナルズ」来ちゃうよ~!
 
 実は、ハリウッドががっつりワイヤーアクション込みのカンフー映画を作るのは、これが初めてってことになるのかな?
 「マトリックス」あたりから応用はされてたけど。
 あと、トニー・レオンが英語喋るのも実は初めてだったりする?
 
 「シャン・チー」は、ブルース・リーをモデルにしているらしく、だからかつてスタン・リーはブランドン・リーで実写化しようとしてたみたいですね。
 で、MCUに参戦した「シャン・チー」を演じるのは、本作が初主演となるシム・リウさん。
 「隣のお兄さん」みたいな庶民派な顔立ちで親しみが持てます。さらに、動くとキレッキレ!
 なんつっても、バスでのアクションが見事すぎ。
 "Bus Boy"の字幕は、せっかくなんで「バス男」にしてほしかった。
 日本人だけがニヤリとできるから。本家の題名は「ナポレオン・ダイナマイト」になっちゃったけど!
 シム・リウさんはMCU初の中国系ヒーロー。ディズニー全般でチャイニーズならムーランもあったけどね。

 で、次の「エターナルズ」にはマブリー兄貴が出るでしょ? 昨日観た「白頭山」でもサイコーだったけど(マブリーは、「白頭山」ではギャグになってたけど、ほんとにアメリカ国籍ですね)。 
(「白頭山」は、最高過ぎて「あー、面白かった」っていう馬鹿な感想しか出てこないので、レビュー書けませんでした)
 中国と韓国、すげえじゃん。MCUには、我が国からも浅野さんとか真田さん出たけど、ほぼモブとザコヴィランだったよ! ディズニーさん、日本からも誰かフックアップしてよ!
 
 それにしても。
 気が付けばオークワフィナちゃんのこと大好きになってるわ。
 この覚えにくい名前をちゃんと覚えたのは「フェアウェル」からだけど、その時にはすでにこの人の表情と声質と英語の発音の虜になってた。
 本作の予告篇でもちらっと出てたんだけど、そんなことはすっかり忘れてたんで、出てきた瞬間に「やった~!」と小さくガッツポーズしちゃいましたよ。
 本作と「龍つながり」で言うと、「ラーヤと龍の王国」のアフレコも最高でした。
 まあ、ほんとのこというと、「ラーヤ」のアフレコは、「あっ、俺、絶対この声の主知ってるのに! めっちゃ心地良い英語! 誰だっけ?!」とエンドロールまでオークワフィナちゃんと気づけなかったんだけどさ。
 オークワフィナちゃん、英語でも"Kamehameha"って言ってたよね? あれ、そのまま英語になってるんだ!
 
 フェイズ4って、ジェレミー・レナー続投だっけ? だったら、「弓の名手の一般人枠」で競合するよね。
 あと、妹ちゃんの武器は、ガル・ガドットさんのDC映画とちょっと競合する?
 あっ、それで思い出した! 「WW84」も今日と同じUC豊洲の10番スクリーンで観たんだっけ。あんときは殺意を覚えるくらいピンがボケボケだったんだけど、今日また久しぶりに10番スクリーンで観たら、ピンは合ってたんだけど、なんか滲んでましたね。10番はかなり広いので、プロジェクターの映写力がスクリーンの大きさに合ってないんじゃないの?
 
 本作は私の、「ミュージカル映画とカンフー映画は同じもので、どっちも『舞』を見てるだけで号泣できる」論をさらに補強する一作でした(←てめえの勝手な論だし、それで泣いてるの自分だけだけどな!)
 本作は、アクションがすべて意識的・自覚的な「コレオグラフィー」になっていて、特にファラ・チャンとトニー・レオンの格闘シーンはロジャース&アステアかよ! ってくらい素晴らしかったですね。
 
 アクションで言えば、マカオでの「壁面ドンキー・コング功夫」は、「チョコレート・ファイター」のオマージュ&アップデートじゃないですか?! 製作陣はかなりカンフー映画を研究したんだろうなあ。
 
 村に行ってからは、ちょっとダレ場が続くんだけど、九尾の狐がいたり、麒麟がいたり、こういうクリーチャーは日本でもポピュラーなんでやっぱアガりますね。
 その辺は、アメリカ人には全然わかんないんだろうけど、中国市場を見据えて150億円のバジェットで作ったんだから、そういうところがしっかりしてて良かった。
 あと、「龍≒ドラゴン」の件ね。西洋の人はあれを見ても"Dragon"とは思わないよね(ラスボスのほうが西洋のドラゴンっぽかった)。
 でも、我々的にはあれこそが、「龍」ですわ。
 もちろん「千と千尋」も連想するけど、私の世代じゃやっぱ松谷みよ子監修の「坊や~良い子だ、寝んねしな~♪」ですよ!
 
 う~ん。今日もダラダラ書いてるな…。
 ま、いいやさ!
 でね。
 カラオケでの「アルマゲドン」aka "I Don't Want to Miss a Thing"のブツ切りはちょっと面白かったけど、謎の「ホテル・カリフォルニア」推しも良かったですね(全然関係ないけど、こないだ「狂熱のライブ」のレビューに書いたように、私、ジミー版の赤いWネックSGで、白WネックSGで演奏すべきこっちを弾いたことがあるわ!)。
 まずフリがあって、「ドンキー・コング」アクションで実際にその「幻惑作戦」をやる。
 で、ラスト、天丼の「もう家帰って寝る?」→"OR?"からの、ベネディクト・ウォンさんまで巻き込んでの絶唱→イーグルスに繋がるところは心の中でキャッキャ言っちゃいました。
 それどころか、マスクしてて強気なんで、口パクで一緒に歌っちゃいました。
 
 エンドロールでは、"Mirrors on the ceiling"の手前で切れちゃったけど、流れなかったこの曲の最後のフレーズ、曲中に登場する夜勤のフロントマンが言う「お客様、どうか落ち着いてください。いつチェックアウトなさってもご自由ですが、お客様はもうこのホテルから逃れることはできないのです」って、「MCUの沼」を表してるよね?
 SWシリーズも100年続けるって言ってるし、こっちのMCUも多分私が死ぬまで終わんないフランチャイズになるよね?!
 だから、逃れることはできないのです。